ペッシュブランシュ(白桃)
収穫から加工まで ― 卓越したピューレを生み出す品質プロセス
レ・ヴェルジェ・ボワロンは、常に安定した味わいと品質を持つフルーツピューレをお届けすることに尽力しています。白桃のなかでも特に ベレリム種 は、当社の冷凍ピューレや常温ピューレに使用され、パティスリーからミクソロジーまで、幅広い用途に活用されています。フルーツをピューレへと仕上げるには、いくつもの重要な工程が欠かせません。
桃の搬送 ― 鮮度を守る丁寧な輸送
収穫された桃のうち、協同組合を経由しないものは、約25%が直接生産ラインへ運ばれます。協同組合からの桃は、出荷前に 4~8℃で1~2日間保管 されます。これにより果実の成熟を保ちながら、官能特性を損なうことなく新鮮な状態を維持します。
白桃の加工 ― 高品質を支える精緻なプロセス
生産ラインに届いた桃は、丁寧な ブランチング処理(熱湯処理) を受けます。これはバクテリア除去と酸化防止のために行われるもので、添加物や酸を一切加えることなく仕上げることができます。温度と処理時間は厳密に管理され、ピューレが「加熱されすぎて煮詰まる」ことを防ぎ、風味と理想的なテクスチャーを守ります。
白桃ピューレの品質を左右する要因
私たちの白桃ピューレの品質は、いくつかの決定的な要因に基づいています。
品種の選定
栽培方法
産地
加工方法
包装方法
保管条件
白桃の副産物の活用 ― 持続可能な取り組み
当社では、白桃の加工過程で出る廃棄物も大切な資源と捉え、最大限に活用しています。
・2011年から2020年までは、Lafarge社と協力し、桃の核を原材料として回収。
・2020~2022年には、温室加温用の燃料代替として利用。
・2023年からは、Biogranulats社と提携し、粉砕した桃の核を植物性グラベル(砂利材)に加工。
こうした取り組みにより、廃棄物を資源へと変換し、環境への影響を最小限に抑えています。
私たちは、廃棄物の活用に最大限取り組み続けています。ただし、いくつかのリサイクル手法は有効であっても、輸送に伴う環境負荷などにより、必ずしも見た目ほどエコロジーではない場合があることも認識しています。
白桃ピューレの官能プロフィールとフレーバーの組み合わせ
当社の白桃ピューレは、果皮に含まれる天然の色素由来の 優美なピンク色 が特長です。完熟果実らしい厚みのあるテクスチャーに加え、華やかなフローラルノートとほのかな酸味が、心地よい甘みを引き立て、果実本来の瑞々しさを際立たせます。
フレーバーの組み合わせにおいて、白桃は以下のような素材と見事に調和します:
・シャンパーニュ
・バニラ
・ラベンダー
・アプリコット
・ジャスミン
・ヴェルヴェーヌ
・グロゼイユ(赤すぐり)
・サフラン
・フランボワーズ
これらの組み合わせによって、繊細なデザートから創造的なカクテルまで、無限のレシピを探求することができます。
ベレリム種 ― 個性と価値を兼ね備えた白桃
当社が選ぶベレリム種の白桃は、厳格な基準に基づいて選定され、卓越した果実を保証しています。この品種には、いくつもの利点があります。
農業的特長
晩成品種のため、春の遅霜を避け、より多くの寒冷時間を蓄積でき、果実の品質向上に寄与します。
品種特性
病害への強い耐性を持ち、農薬の使用量を抑えられる環境配慮型品種。
自然な美しさ
果皮と核の周囲に含まれる天然色素による淡いピンクの果肉。
官能的魅力
甘味と酸味のバランスに優れ、他品種に比べて繊細で控えめな味わい。